九州テクテクまち歩き

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2011立秋号*福岡県飯塚市

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現役の芝居小屋と炭鉱王の栄華を知る

今回は、江戸時代の歌舞伎様式を伝える芝居小屋「嘉穂劇場」と、筑豊の炭鉱王・伊藤伝右衛門の本邸だった「旧伊藤伝右衛門邸」のある福岡県飯塚市へ行ってきた。

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嘉穂劇場の現在の建物は、昭和5年の台風で倒壊した後に建てられたもの。平成15年には大雨の被害に遭い、津川雅彦氏や中村勘三郎氏(当時・勘九郎)がチャリティーイベントに駆け付けたのは有名な話だ。劇場内には被災した際の写真が展示されている。芝居小屋としての価値とあわせて、さまざまな危機を乗り越えてきたということも貴重な財産といえる。
88tekuteku-388tekuteku-4そんな劇場からテクテク歩くと、いくつかの商店街があった。食堂や喫茶店の外にあるメニューを覗いてみた。炭鉱の町として栄え、炭鉱労働者が多かった土地柄なのか、総じて安い。B級グルメもあるようだったが、嘉穂劇場の近くのお店でたんまり鳥料理を食べた後だったので、もうお腹には入らなかった。

本町商店街を歩いていたら、「ひよ子本舗吉野堂飯塚本店」があることに気がついた。ここ、ひよ子発祥の地だったのか。・・と思っていたら、今度は昭和通り商店街に「千鳥屋本家」があるではないか。そういえば「さかえ屋」の本店も飯塚だ。飯塚には、いろいろな菓子物語がありそうだ。
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88tekuteku-1388tekuteku-12狭い路地を歩いていると、あちこちの玄関に「く」の字型に草を編んだものが飾られていた。日若神社で行われる「妙見夏越大祭」のお汐井取りの際、汐井川の砂を入れ、無病息災を祈願して玄関に吊るすそうだ。商店街はシャッター通りもあったが、地域の歴史や習わしに触れ、不思議な新鮮さを感じた。

88tekuteku-9気づけば午後3時半をまわっていて、慌てて旧伊藤伝右衛門邸へ。明治30年代後半に建築され、大正初期、昭和初期と増改築。和洋折衷のバランスや細部の装飾がとても美しい。ここは、伊藤伝右衛門が妻であった歌人・柳原白蓮と10年間過ごした邸宅でもある。妻でありながら社会運動家・宮崎龍介と恋に落ちた白蓮。世間を驚かせた離婚劇の後、龍介と添い遂げた。炭鉱王の妻の時代、ここでの日常は憂いだったのだろうか。
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飯塚を後にするとき、すでに夕方6時を過ぎていた。もう一度散策すれば、もっといろいろなものに触れることができそうなまちだった。(2011年8月1日時の記事です)

88tekuteku-14●これぞ“ザ・商店街”といった雰囲気のアーケードで、探険するのがおもしろかったです。商店街で時間を取りすぎて、最後に訪れた旧伊藤伝右衛門邸では時間がちょっと足りず。ゆっくり庭を散策できなかったのが残念…。スペースの都合で使えなかった写真もあるので、この際載せちゃいます。(文・写真・マップ/山口 文子)

 

※写真によっては、カーソルをあわせるとくだらないつぶやきを読むこともできます。お暇なときにどうぞ。

 

 

 

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