九州テクテクまち歩き

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2010夏号*鹿児島県姶良市蒲生(かもう)町

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日本一の大クスと武家屋敷群の残るまち・蒲生郷

鹿児島県姶良市蒲生町には、「日本一の巨樹」(昭和63年度環境庁の調査より)がある。推定樹齢約1500年、樹高30メートル、根回り33.57メートル、幹回り24.22メートルの大クスだ。若葉が芽吹く4月の休日、大クスに会いに出かけることにした。
81tekuteku-1まずは「蒲生観光交流センター」へ。ここなら散策の手がかりになる資料が手に入る。散策マップは種類がさまざまで、歴史資料や特産品もそろっていた。おまけにセンターの案内スタッフの方が、おそろしく親切でびっくりした。そして的確なアドバイス!こういう人たちがいるのといないのとでは、まちのイメージが大きく違う。

センターから歩いて数分。右手に小学校を見ながら、蒲生八幡神社の参道へ入る。大木が左手に見えたので「これかな?」と思い近づくと、「大クスは奥です」と書いてあった(はずかしい・・笑)。


81tekuteku-3少々肩すかしにあい、奥へ進むと、先ほどの木とは比べ物にならない、まさに「日本一の巨樹」がどっしりと根を生やしていた。根に近い部分は凹凸があって男性的だが、じっと見ていると母性のようなあたたかさを感じる。夏はもっと葉っぱに覆われ、さらに大きな木陰ができているだろう。

「社務所の2階からも大クスがよく見えますよ」と巫女さんが教えてくれた。社務所には喫茶室があり、2階の窓辺からは大クスがとても近い。おしりに根を生やしそうなぐらい、まったりしてしまった。


81tekuteku-4蒲生には「蒲生麓」と呼ばれる武家屋敷群が残る。江戸期、薩摩藩の「外城制度」によりつくられた武家集落だ。「馬場」と呼ばれる町割の道路が整備され、現在までその美しい構造を残している。姶良市蒲生総合支所前の立派な御仮屋門を見ながら、当時どんなにぎわいだったのだろうと思いを馳せた。あの大クスは、その頃の景色を知っているのだ。


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遅めのお昼ごはんの後、Aコープや物産館「くすくす館」に寄ってお買い物。再び蒲生観光交流センターへ行き、蒲生に伝わる「蒲生和紙」の工房やギャラリーについて教えてもらった。最後までセンターのスタッフの方はていねいだった。
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ここは小さなまちだけど、大クスだけ見て帰るのはもったいないほどの居心地のよさ。長い間しずかにまちを見守ってきた巨樹と、それに見守られてきた人々。そんなやさしい関係が、まちづくりにもつながっているのではないかと感じたテクテク散策だった。

(2010年6月1日時の記事です)

●このとき初めて蒲生を訪れました。のびやかな、というのか、すこやかな、というのか、気持ち良く散策できた記憶があります。2年ぐらい前に再訪しましたが、変わらない雰囲気でした。GW明け頃から、大クスの緑がどんどん深くなっていくのではないでしょうか。
(文・写真・マップ/山口 文子)

※写真によっては、カーソルをあわせるとくだらないつぶやきを読むこともできます。お暇なときにどうぞ。

 

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