九州遺産の旅

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原次郎左衛門家のお雛さま [大分県日田市]

天領・日田の地で異彩を放つ マニア垂涎の雛人形の数々

お雛さま愛好家にとって、日田はメッカと呼ぶべき存在である。今や早春の風物詩となった九州各地の「おひなまつり」は、昭和59年、ここ日田の「天領・日田のおひなまつり」から始まった。その日田に数あるお雛さまの中で、ひときわ異彩を放っているのが、原次郎左衛門家のお雛さまである。

次郎左衛門雛

次郎左衛門雛

原次郎左衛門家は、明治32年から代々味噌醤油蔵を営む老舗。当主は第十四代・原次郎左衛門正幸さん。日田市の文化財調査委員でもあり、無類のお雛さま愛好家でもある。雛人形についての造詣も相当深い。

「平成10年に、私と同じ名前を持つ“次郎左衛門雛”の名品を、東京の雛人形研究家を通じて手に入れたのが、お雛さまを集め始めるきっかけでした。“次郎左衛門雛”は、雛人形の本流と言われ、数が非常に少なく、雛マニアに一番見たがっている雛人形なんです。それを手に入れて以来、お雛さまに魅せられて、色んな時代の代表的なお雛さまを集め続けています。今では雛人形研究家から、九州一のお雛さまというお褒めの言葉もいただいています。」

と、熱っぽく語る原さん。秘蔵のお雛さまは、古今(京都産・江戸産)、有職、享保の雛、次郎左衛門雛が座雛・立雛合わせて五組、御台人形、天児人形等々、全国でも指折りの驚くべき逸品・優品が一堂に会している。今年また新たに、四つの雛壇飾りや古今雛なども展示される。敬服するのは、これらが当家の伝来品でなく、近年の収集品であることを明確に表記されている点だ。そのうえで雛人形

享保雛

享保雛

の歴史を考える際に重要な品をしっかりと押さえ、観光客はもちろん、雛マニアにも充分に満足いくコレクションになっている。

展示会場は、懐かしい味噌の香り漂う蔵の一角。じっくりとお雛さまを愛でた後は、さりげなく振る舞われるオリジナルの「味噌クッキー」をいただいたり、味噌や醤油、人気商品「虹色ラムネ」の製造工程を見学したりするのもいい。

取材・文/前田信次

 

 

DATA

原次郎左衛門家 (原次郎左衛門味噌醤油蔵)

TEL 0973-23-4145 【住所】 大分県日田市中本町5-4  【アクセス】大分自動車道日田ICから約7分

 

 

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