九州遺産の旅

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吉野ヶ里遺跡 [佐賀県神埼町・三田川町・東脊振村]

遙か二千年の歴史ロマンが薫る 古代・弥生の環壕集落

「吉野ヶ里遺跡」が初めて歴史の表舞台に登場したのは、平成元年2月、佐賀平野で行われていた工業団地開発の際の大規模発掘調査の成果が全国に報道された時のことであった。その発表は、多くの歴史マニア達を驚かせた。弥生六百年の歴史の中で、小さな集吉野ヶ里メイン落が中国大陸から伝わった稲作文化・金属器文化を取り入れ、やがて国の中心集落(都)へと発展していく姿を一つの遺跡で辿れるのは、ここ「吉野ヶ里」だけだったからである。さらに我が国最大の謎と浪漫とされる「邪馬台国論争」にも大きな一石を投じる内容であったことも、“吉野ヶ里ブーム”を盛り上げた大きな要因の一つであった。

このため吉野ヶ里遺跡は、「我が国の成り立ちを示す遺跡」として全国の注目を集めた。公園内は、発掘された内容に合わせて4つのゾーンに分けられ、数多くの遺構が発掘・復元されている。なかでも「環壕集落ゾーン」には、竪穴式住居や高床式倉庫が建ち並び、当時の「ムラ」の生活や、開かれていた市の様子などを伺い知ることができ、興味深い。その奥には、環壕と城柵、物見櫓などで厳重に守られた「南内郭」と「北内郭」。「北内郭」は吉野ヶ里の集落の中で最も神聖な場所とされ、支配者層が祭祀儀礼や政事を行った高さ約16mの主祭殿があり、衣装を着た人形を配し、その様子を再現している。さらに北側には「甕棺墓列」や、吉野ヶ里を治めていた歴代の王の墓と思われる「北墳丘墓」などもある。

とにかく約19ha赤米風景1におよぶ広大な公園である。限られた時間で回るなら、専属のガイドが無料で案内してくれる「定時解説ツアー」がいい。東口(遺跡入り口)から約1時間おきに出発し、環壕の入り口付近から南内郭、北内郭を約45分で回ってくれる。スタッフとの会話を楽しみながら散策、時にはお茶が振舞われたりする。遺構だけでなく、ミニシアター、展示室、勾玉や土器、土笛などが作成できる体験施設も整い、楽しみながら古代史を学び、弥生のすべてが判る「弥生パーク」などを散策してみるのもまた楽しい。

取材・文/前田 信次

 

 

DATA

吉野ヶ里遺跡(吉野ヶ里歴史公園)

(住) 佐賀県神埼郡三田川町大字田手1843

(問) 吉野ヶ里公園管理センター  TEL0952-55-9333

 

アクセス

車)長崎自動車道東脊振ICから国道385号線経由で約5分

JR)長崎本線吉野ヶ里公園駅から徒歩約15分

 

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