人に話さずにはいられないすごい温泉

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桜島溶岩なぎさ公園足湯[鹿児島県桜島]

爆発する桜島と錦江湾を一望する、全長100mの日本最長級の足湯

鹿児島のシンボル・桜島の爆発が止まりません。平成15年から20年まで年間10~30回程度しかなかった爆発的噴火回数が、平成21年には548回と激増。その後も22年に896回、昨年は996回。そして今年は9月末までで去年のペースを上回る750回。

火山の噴火は地底から生み出されるマグマが噴出することによって起こる現象なのですから、「噴火回数が急増している」ってことは、つまり「地底が活発に動いている」ということにほかならない。コレすなわち大地震襲来の予兆か? 巷間噂される富士山大噴火も目前か?などと私などは思ってしまうわけです。もちろん実際のところはよく分からないのですが…。

1桜島の歴史とは噴火の歴史とも言えるわけで、一番最近に起こった大噴火が、今から約100年前、1914年の大正大噴火であります。このとき流出した溶岩によって覆われた面積は約9.2㎢。今回ご紹介する桜島溶岩なぎさ公園足湯は、まさにその場所。100年前に溶岩に覆われた地にある全長100m。日本最長の足湯です。

桜島港から公園までは徒歩で約5分。地下1,000mより湧出する赤褐色の天然温泉を利用してつくられた足湯は風光明媚そのもの。眼前に広がる錦江湾、後ろにそびえる桜島を見ながら、潮風に吹かれてのんびりとしたひとときを過ごせます。12月上旬~5月頃までは世界一小さいミカンとしてギネスブックにも認定されている桜島特産のサクラジマミカンの無人販売所が立ち、それを食べながら足湯を楽しむのが、ここでの定番のスタイルなのです。

桜島というのは面白い所で、植物やその種子など有機物がまったく存在しない無の状態が約200年の歳月をかけて常緑広葉樹林、照葉樹林にいたるまでの植物遷移の経過を一度に観察することができるのです。これはどういうことかと申しますと…。

しょっちゅう噴火を繰り返す山頂付近には植物がない。1468年の文明大噴火で流出した溶岩の原はカシ、ツバキなどの照葉樹林。1779年の安永大噴火で流出した溶岩の原にはアラカシ、タブノキなどの常緑広葉樹林。1914年の大正大噴火で流出した溶岩の原にはクロマツが生い茂り、1946年の昭和噴火で流出した溶岩の原には地衣類に始まり、噴火後30年を経てイタドリやクロマツが生え始め、噴火後45年を経るとハゼノキなどが見られるわけです。

2約100年の大正大噴火で溶岩に覆われた地にある「溶岩なぎさ公園」は、現在はごつごつとした溶岩の間からクロマツの茂る場所なのですが、これからさらに100年が経つと常緑広葉樹林へとその姿を変えているのです。つまり約200年の歳月をかけて大正大噴火以前の姿を取り戻すのであります。

桜島溶岩なぎさ公園足湯

℡099-298-5111(観光交流センター)

鹿児島県桜島横山町1722-3

入園自由 足湯は9時~日没

(休)なし

取材・文/緒方渉午

 

 

 

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