人に話さずにはいられないすごい温泉

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山鹿温泉元湯 さくら湯[熊本県山鹿市]

往時の姿を正確に再現。九州最大の木造温泉施設

町のシンボルとして熊本県山鹿市が再建した九州最大の木造温泉施設「山鹿温泉元湯 さくら湯」が、平成24年11月に開業。早速出かけてきました。

2凄い温泉さくら湯の「顔」とも言える玄関屋根は、中央最上部から両側に下がりながら、両端は跳ね上がるような曲線を描いています。柱はベンガラの鮮やかな赤。側面の漆喰壁は下が赤、上が黄土色の大胆な配色。近くにある明治時代の芝居小屋・八千代座を照らす赤ちょうちんの色合いにも似て、往時へとタイムスリップしたかのような感覚に誘われます。

2階建て、延べ995㎡の温泉施設は木造では九州最大。当時はなかったシャワーや待合室は新設されたものの、サウナなどはあえて設けられていません。源泉かけ流し42℃の無色無臭の湯が満たす大きな浴槽があるのみ。その中央部に小さな円型の浴槽があり、湯はその底から湧き出しています。つまり、中央円型の浴槽内は温かく、外側はぬる湯というわけ。少しだけぬるつきのある山鹿温泉ならではの肌触りが特徴です。

1凄い温泉このさくら湯は昭和4年建築(昭和48年解体)当時の姿を正確に再現したもの。再現とは言うものの当時の設計図面など残っていようも無い。ではなぜ再現できたのか? その謎を解くのが「山鹿灯龍」であります。

和紙と糊だけで精巧な神社や仏閣などを作り上げる山鹿の伝統工芸「山鹿灯籠」。市内の「山鹿灯籠民芸館」に建物の構造はもちろん、屋根瓦の枚数、タイルの大きさ、柱の角寸のディティールに至るまで完璧な精度で製作された灯籠のさくら湯が残されていたのです。

昭和4年、山鹿温泉を訪れた漂泊の俳人・種田山頭火が友人に宛てて「どなたもはだかでごきげんよう」の一句を送っているそうですが、レトロな雰囲気の中で見知らぬ人たちと湯船に浸かっておりますと、沸々とそういう気持ちが湧いてきます。

どなたも裸でごきげんよう。和風建築ってのは心が落ち着くと言いますか、本当に良いものです。これぞ、湯の町の温泉!! よくぞこの素晴らしい空間を再現してくれたものです。一入湯客として関係者の方々の尽力に感謝!!

皆様もぜひ一度足をお運びください。その節は昭和初期の芝居小屋「八千代座」見学と豊後街道散策もお忘れなく!!

 

(料)中学生以上300円 3歳以上小学生以下150円

(営)6~24時

(休)第3水曜

取材・文/緒方渉午

 

 

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