リークスタッフの宿泊体験記

山鹿温泉清流荘 水鏡庵・鹿門亭さんに泊まってきました

山鹿の老舗料理旅館で

一流の底力に感服した旅

流荘は明治時代から百余年という歴史を育む、山鹿の老舗宿である。宿泊した水鏡庵は新設されており、和の趣を基調とした館内はむしろ洗練された印象だ。堀り炬燵を設えた畳の間に、小上がりのベッドサイド。我が家の座敷よりはるかに広く、恐縮してしまう。極めつけは広縁の露天風呂で、菊池川の眺望がこれまた素晴らしい。湯船の周りは格子がついているものの、川向こうの土手を歩く人影が見える。とりあえず、ここでの入浴は後回しにした。

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豊前街道をぶらつき、大浴場でさっぱりした後の夕食。旬の素材を織りまぜ、繊細な手仕事が麗しく御膳を飾る。料亭に端を発する宿らしい料理だ。仲居さんが舞うように行き来しつつも、和やかな会話で余韻を残していく。

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夜にまぎれて入る露天風呂は、ふしぎなほど甘美な気分をもたらした。羞恥心まで脱ぎ去る感覚は、クセになりそうだ。

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一晩過ごしてみて思う。隅々に至るまで快適な滞在を配慮したこの部屋ときたら、かゆい所にも手が届く側室のようではないか。身体の芯まで温もる朝食を摂りつつ外の雨を見ていたら、どうか正室になって頂けないだろうかと拝みたくなった。才色兼備とは、まさにこのようなことを言うのであろう。

 
内牧温泉 湯の宿 入船さんに泊まってきました

癒しの料理とユニークな温泉

大人も子どもも楽しめる小粋な宿

所の人々も足しげく通い、内牧の社交の場となっている温泉。宿泊客は家族風呂を自由に貸し切りできるのがうれしい。5種類あり、泉質や趣が異なるので好みのものを選んで入れる。源泉を3つ有する温泉は、もったいないと思うほど終始掛け流しだ。大浴場の露天風呂も、庭園に湯を張ったような造りで面白い。内風呂は遠赤外線効果をもつ岩で造られており、天井を見上げるとまさに湯宿の風情が見受けられる。

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館内のインテリアは、洗練と無骨さが共存し木の温もりを心地よく感じられる。そのせいか、お食事処や湯処にもいそいそと足を運べる。内牧の地主の御屋敷におじゃまする感覚に近い(笑)

料理長が取り仕切る食事は、自家菜園で採れたての野菜が主役だ。やさしい味付けで、新鮮な旨味を引き立てている。盛り立て役のはずの馬刺しの美味しさにも驚いた。上質な素材が、何よりのごちそうだと教えてくれる。

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内牧温泉旅館 親和苑さんに泊まってきました

阿蘇の日常をテーマにした

絶品料理に心奪われる

 

からデザート、果実酒にお新香、サービスドリンクまで全てが手作りの料理旅館。阿蘇の新鮮野菜を盛り込んだ酵素たっぷりのお品書きと、日本人なら誰しもが好むであろう妙味により、リピーターが後を絶たない。センスの良さが光る館内に情緒豊かな温泉、離れの部屋で過ごす時間は驚くほど静かだ。私には、「贅沢な我が家」という表現が最もしっくりくる。季節ごとに通いたくなる、確かな実力をもつ宿だ。

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宿泊体験親和苑 - コピー〈文・イラスト 池上幸希〉

 
ANA ホリデイ・イン リゾート 宮崎さんに泊まってきました

宮崎・青島の大自然に抱かれて、パワー充電の旅

こは昨年7月16日、国内初の「ANA ホリデイ・イン リゾート」として宮崎・青島に誕生したリゾート。ブランド変更のため、一部客室やロビーは、青島の海や空、この地に息づく神話をイメージしてリフレッシュされた。通された部屋は9階のプレミアムツイン。内装など実は綿密に考えられたことを感じさせない、リラックスできる空間だ。周囲の自然と溶け合った上質な客室、そしてグローバルスタンダードのサービスで迎えてくれる。

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世界基準のもてなしも、宮崎・青島という唯一無二の大自然と神話の世界観があるからこそ生きてくる。客室や展望温泉から眺める真っ青な日向灘と青島。“癒し”を超えた“パワーチャージ”の時間だ。ここには人間に必要なものが揃っているのかもしれない。

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月が沈んだ深夜、目が覚めてカーテンを開けてみた。目の前は漆黒の海。だがそのまま上へと目をやると、驚きの景色が広がっていた。「星が降る」とはまさにこのこと。ワンランク上の客室で、窓にへばりついて1時間以上眺めた。部屋には季節ごとの日の出写真や、日の出時間のお知らせもあり、朝風呂や早朝散歩に便利。

ああ、来てよかった。

(文/山口文子 イラスト/池上幸希 写真/浦川満)

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【旅の感想】
■訪れるたびに、「遠いのによく来たね」とすんなり旅人を受け入れてくれる宮崎の居心地のよさは癖になりますね(笑)。宮崎は野菜、肉、魚のほか、焼酎まで自給自足の地。ゆたかだな~。(平成26年1月某日泊)

 
湯富里(ゆとり)の宿 一壺天(いっこてん)さんへ泊まってきました

うっそうとした杉木立の坂道を抜けると、突然視界が開けて目の前に由布岳が現れる。この宿との出会いはこんな感動的なシチュエーションから始まります。

 

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女将はもともと伊万里焼を扱うギャラリーのオーナー。本業の傍ら、染色・織物などの手工芸に没頭する中で、いつしか「自分の大好きなものだけで宿をつくりたい」との思いを募らせるように…。構想から実現まで十数年。その間に女将が書き綴った膨大な数のスクラップ帳には、建物外観、室内はもちろんのこと、家具や衣類、器、小物などのデッサンがびっしりと描き込まれています。

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 そうして今から8年前に開業した「湯富里の宿 一壺天」。8ある離れの客室はいずれも趣を異にします。「すべての調度品と設えが私にとっての思い出の品」と女将。確かな審美眼で選ばれた品々が、居心地の良い落ち着ける空間を生み出しています。(文/緒方渉午 イラスト/池上幸希 写真/浦川満)

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ビューホテル平成

大分自動車道を大分方面に走っていると、山田サービスエリアを過ぎたあたりで山上に大きな建物が見えてくる。「見たことある!」と思い浮かぶ人も多いはず。そのひと際目立つ白亜の建物が、今回宿泊した「ビューホテル平成」だ。

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耳納連山の裾野に広がる筑後平野、広大な田園地帯の中を悠々と流れる筑後川。チェックイン時、お抹茶と和菓子をいただきながら眺めたパノラマ景色は、1泊という短い滞在を特別な時間へと引き込んだ。日の入り時刻に再びロビーラウンジへ行ってみると、窓一面に早春の夕暮れ。茜色に染まった筑後の大地にしばし見とれた。最後に、すとん、と夕日が落ちた。view-3-4

夕食は、畳にテーブル席の食事会場「小岳」でいただいた。素材そのものの味を生かした季節の会席。シンプルにいただく方がおいしいものはシンプルに。でもソースや汁に豆乳やチーズなども使われていて、飽きさせない(季節やプランにより内容は変わる)。

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窓越しに原鶴温泉街や周辺の夜景が広がり、「露天風呂からもこの景色が見えるのでは?」と期待が高まった。美肌成分とミネラルたっぷりの掛け流し温泉は、お肌の曲がり角をとっくに過ぎた(笑)私にもうれしかった。

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スタンダードは和室・和洋室。ちょっと贅沢な展望露天風呂付や特別室もあるので、用途はさまざまだ。料金によっては個室ダイニング利用や部屋食も可能。夕食時に隣席だった年配のご夫婦と、チェックアウトが同じ時間になった。「ありがとう。また泊まりに来ます」と話しているのが聞こえた。この宿にしかない絶景と、安心して滞在できる穏やかな雰囲気。常宿にしたくなる。あのご夫婦の気持ち、わかるなあ。

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(ぶらっと探索しました)

近くには、今注目の“官兵衛”ゆかりスポット「円清寺」も(車で約5分)。黒田二十四騎の一人、大河ドラマで濱田岳さんが演じている黒田家家老・栗山備後利安が、黒田如水(官兵衛)の菩提を弔うために建立。

黒田長政が寄贈したと伝わる銅鐘は、国指定重要文化財。四季折々の花木が植えられ、静かで素敵なところですよ。enseiji-1

取材・文/山口文子 撮影/浦川満 イラスト/池上幸希

 
天空の船さんに泊ってきました!

それは…海に抱かれたように過ごした2日間、でした

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んなに頑張ってもそこには届かない、ということはあると思います。ただ、自分が頑張ればいつかはそこへ行けると思って練習するのと、そうでないのとでは全く違うと思うので…」。アテネオリンピックで日本水泳女子史上初の自由形メダリストとなった柴田亜衣選手の言葉だ。

地元素材によるイタリアンとワインを存分に楽しみ、階下のバーに移動。プール脇の一人寝用ソファで薄暮の海を眺めて夢うつつ…となっていた瞬間、ふと、最近テレビで観たこの台詞が頭に浮かんだ。

「いつの日か、この場所に」。この宿の代表でホテル竜宮の社長でもある松本勝彦氏は、自らがこの土地を取得するはるか以前から、近しい人にそう語っていたという。「彼がその話を始めたら、それは酔いが回っている証だった(笑)」とは、あるご友人の弁。

 

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小高い山のてっぺんの8千坪。フロントから客室まではカートに乗って案内される。屋外部分のテラスがとにかく広い。屋根の下にソファ、天然温泉のプライベート露天、その先にゴロリと横になれる竹編み状のチェアが2つ。見渡す限りの海だ。大小の島々が浮かんでいる。それらを橋が繋いでいる。波紋を描きながら舟が行き交っている。美しき天草の景観。

そのど真ん中に自分がいる。

「柴田が先頭だ。残り10m。大変だ、大変なことをしでかしそうだ!大変なことになりました!!」。国際的に無名だった日本人が、誰もが予期しなかった金メダルを獲得した瞬間、実況アナはそう叫んだ。

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僕がこの雑誌を創刊した20年前、ホテル竜宮は本館だけの観光ホテルだった。ほどなく南蛮レトロの「さらさ館」、貸切露天&岩盤浴&足湯バーの「海ほたる」、全室スイートの「天使の梯子」が完成。そして天空の船――。松本氏にはその折々で驚かされてきたけれど、今度ばかりは「大変なことをしでかしてくれた」と思う。

ホテル?旅館?どちらの呼称もしっくりこない。天空の船は、天空の船だ。天草の海へ天空から出航せんとする夢の客船だ。

こんな宿泊施設は日本中、いや世界中を探したっておそらく二つとない。自分を信じ続けた天草の男が造り上げた、ここだけにしかないPLACEなのだ。

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